日本の伝統を未来へ

技術は然り、必要なものは心”

”君はこれから宮大工として名乗っていきなさい”                私が職人として腕を磨いていく中で、以前お世話になった宮大工棟梁から掛けていただいたもの。                                             「技術は然り本当に必要なものは心」、、、                                                                                                                        

移り変わりの早いこの時代に、伝統技術を身に付けた私たちがやるべきこと。             先人達が残してくれた尊い遺産から学び考え、その技術を振るい続け後世へ繋げてゆく。そして、次の世代の者へバトンを渡していくことだと考えています。   いつの時代も政治的な変化は行われていきますが、その影で、この国では伝統文化・伝統技術は次世代へ脈々と受け継がれてきました。

 人は人によって磨かれ、自然に成長させてもらいます。                       弊社は、とても小さい工務店ですが、次世代へ人を残していきたいと思います。                                                       

いにしえ大工

ここ最近(時代)では、宮大工・町屋大工・プレハブ大工と名称をつけて呼びますが、ひと昔前では大工棟梁、大工の職種のみだった時代が有ります。消防の始まりも大工から。                                      神社仏閣建造時には神事とし携わり、全てを取り仕切る大工棟梁や腕の立つ職人一家が集まり白衣を纏い腕を振るっていました。弊社の作業服が白ベースなのもその為にあります。                   町屋・民家は現代と似ていますが、その地域の気候に合った家を建てられる地元の大工さんや、大工一家が手掛けていく。                          社寺建築と町屋の大きな違いは主に棟札に有ります。      神社仏閣のような神事として執り行わせる場合は、棟札に人名を書くことわありません。人物の所有物ではないということです。町屋は個人所有ですので、施工年月日やお施主様の名前・大工棟梁の名前を記す場合が多いのです。あとは、使う材木の大小や量ぐらいです。

 釘を使わない建物” とよく聞きますが、あれはメディアが作った言葉で、そのような物は存在せず、実際には「建物の構造材を組むのに釘を使わない”」という表現になります。有名な法隆寺でも何千本という和釘を使って建造されています。

あらゆる技術を日々磨ぎ、必要とされた時に身に付けたい技術を存分に発揮し腕を振るう。              地方では途絶えてしまった日本の技術を現代・未来へと伝えていき、地域の人々の暮らしをサポートしていきます。

             いにしえ大工 玉井大介