良い木を選び、木の性質を読んで墨付けをする。しかし、どれほど木を深く読んでも、それを刻み、組み上げる道具と腕がなければ家にはなりません。材料のよさは、加工の質によってはじめて家の強さに変わります。その木を実際に形にしていくには、長年使い込んだ確かな道具と、ともに現場に立つ仲間の技術が欠かせません。
道具の切れ味が、木の力を引き出す。仲間の技量が、その力を住まいとして形にする。家の完成度は、職人の目利きだけでなく、道具と仲間の力があってこそ支えられるものです。

良い木を選び、木の性質を読んで墨付けをする。しかし、どれほど木を深く読んでも、それを刻み、組み上げる道具と腕がなければ家にはなりません。材料のよさは、加工の質によってはじめて家の強さに変わります。その木を実際に形にしていくには、長年使い込んだ確かな道具と、ともに現場に立つ仲間の技術が欠かせません。
道具の切れ味が、木の力を引き出す。仲間の技量が、その力を住まいとして形にする。家の完成度は、職人の目利きだけでなく、道具と仲間の力があってこそ支えられるものです。
木の力を最大限に引き出すためには、道具もまた、常に良い状態に整えておく必要があります。私が使う刃物の多くは、全国の鍛冶職人に直接作ってもらっているものです。新潟・与板の鍛冶職人、兵庫・三木の若手鍛冶師——鋼の状態を、その組織まで細かく確認し見極めながら、一本一本、手をかけて仕上げられた道具です。
優れた刃物は、長い時間使っても切れ味が落ちにくく、作業の精度とスピードを支えてくれます。それは結果として、施主さんの予算と時間を守ることにもつながります。
しかし、最高の道具も、「仕込み」なしには力を発揮できません。砥石で丁寧に研ぎ、その道具の癖や特性を体に覚え込ませる。そこまで整えてはじめて、刃物は木に対して正確に働いてくれます。道具を整えることは、施主さんの家に向き合う前の、職人としての礼儀でもあります。

家づくりは、一人ではできません。左官、塗装、設備——それぞれの分野で確かな技術を持つ職人たちが力を合わせてこそ、たまい工務店の仕事は形になります。
ともに現場に立つ職人たちに共通しているのは、技術だけではありません。素材に対して誠実であること。施主さんの暮らしに敬意を持っていること。同じ思いを持つ職人たちと出会い、信頼を重ねてこられたことが、今の私にとって何よりの財産です。
施主さんもまた、そのチームの大切な一員です。家づくりは、つくる側だけで進めるものではありません。職人と施主さんが同じ方向を向き、思いを共有しながら、一つの住まいを完成させていくものです。だからこそ、工事が始まる前にしっかりと向き合い、互いの思いを確かめる時間を大切にしています。


全国に、同じ志を持つ職人たちがいます。伝統的な手仕事の技術を受け継ぎ、それぞれの地域でその技をつないでいる職人たち。互いの仕事を見せ合い、惜しまず伝え合いながら、それぞれの技術を磨いてきました。
最高の木を選び、最高の道具を使い、最高の仲間と組む。それが、たまい工務店の家づくりです。そこに住む人が、家とともに年を重ねていけるような——そんな建物を、一棟一棟、丁寧につくり続けています。